2020/05/28 15:09
縫う準備ができたところで刺繍スタートです!
まずは身の部分の「オレンジ」を縫っていきます。
順番に縫っていってくれます。えらいやつです。ただ縫った分だけシートが引っ張られてデータで作ったようにはいかないこともあります。端っこの方のやつは極端にずれてしまったりするので試作中にその辺りも確認して左右半分に分けて縫ったり(ってことは糸替え回数が2倍になる!)工夫をしてます。「鮭の切り身」はシンプルなデータなのでそんな苦労はありませんが...。素晴らしいデータです。
そんなこんなでオレンジが縫い終わりました。きれいに縫えてますね。かわいいですね。
渡り糸が多少残ってしまうことがありますがデザインに被ってしまうことがない限り放っておきます。
次は皮の部分の「白①」を縫います。
縫い終わりました。素敵です。すでにおいしそうです。
次に皮の模様を「グレー」で縫います。
縫い始めてしばらくしてからガタガタッ!という音がしてミシンを止めました。止めなくてもセンサーで勝手に止まるのですが、止めるのが遅いとシートがちぎれてしまったり、枠からシートを外さないと修復できないほど絡み合ってしまったり、今まで縫ってきた刺繍が台無しになってしまうことがあるからです。なのでそばにいる時に異音がしたらすぐにミシンを止めて確認します。
今回は何かの拍子にシートの裏側に上糸が出てしまってひかかっていました。このまま縫い続けると下糸のボビンに巻き込まれてぐちゃぐちゃになっていたかもれません。
裏面に出た糸をカットし、縫い終わったところまで針を戻して再び縫い始めます。
「グレー」が縫い終わりました。
この青みがかったグレーがグラデーションになっているところ、すてきじゃないですか?
おいしそうになってきましたよねぇ。ボクの持論ですがおいしい料理は作ってる途中もずっとおいしそうなのです。
次は「白②」を縫います。なぜ「白」を2回に分けて縫うのか?とお思いですか?
ちょうど皮と身の境目にいらない線が出てしまっているのが分かりますか?横線はいらないのです。
だからこの後縫う「白②」でここを上から縫ってしまいます。
それから「ほうれん草」などを刺繍する時は、葉の重なりによって色を変えて重ね縫いしていきます。そうすると少し奥行きを感じられるようになります。「たけのこ」なんかはその皮ごとに重ね縫いをしていくので糸替えはなんと「26回」!自分で作っていながらトホホなデータです。
ということで最後に「白②」で身の筋を縫っていきます。
縫い終わりました。こちらで刺繍は完成です。
いい感じで「白②」が効いていますね。
この後、裏面にアイロンシートを貼り付けてワッペンをカットしていきますが、今日はここまで。